渋沢栄一記念財団 実業史錦絵絵引

実業史錦絵・絵引について - 「絵引」とは

「絵引」とは

民俗学・民族学を育てた渋沢敬三(しぶさわ・けいぞう、1896-1963)は、字引と似たような意味で絵引を作れないかと考えました。「絵引」は敬三の造語です。その敬三が著した『絵巻物による日本常民生活絵引』(角川書店, 1965-1968。新版:平凡社, 1984)では、絵巻物の一場面を取り出し、絵に描かれているものに番号をつけ、それに近代的名称を与えました。また、使われた名称を集めて分類し、言葉から絵を引けるように索引をつけました。
 西洋の伝統にも“Duden”と呼ばれる図解辞典があります。これは図に描かれたものの名称を部分や全体との関連で知るためのものです。

『絵巻物による日本常民生活絵引』(角川書店, 1965-1968)より

『絵巻物による日本常民生活絵引』(角川書店, 1965-1968)より